地域に根ざした学校をめざして
学校長より
本校のホームページにアクセスいただきまして、誠にありがとうございます。
伊具高校は宮城県最南端の伊具郡丸森町に位置しています。丸森町は南西部を福島県と隣接しており、北部を阿武隈川が貫流し、その流域と支流河川の流域一帯が平坦地を形成しているものの、北西部は阿武隈山地で囲まれた盆地状の町です。
本校は大正9年に地域産業の養蚕業の指導機関並びに後継者養成を目的に、伊具郡立伊具農蚕学校として開校しました。その後、幾多の紆余曲折を克服して昭和38年に宮城県伊具高等学校と校名を変更しました。学科は農業科、商業科、生活科の3学科となり、創立から連綿と受け継がれてきた「農蚕」の文字が消えました。平成11年より総合学科に学科変更し、現在は、農学・機械・情報・福祉の4系列を設置しています。
今年度は76名の新入生を迎え、全校生徒252名でスタートいたしました。校訓「質実剛健」・「穏健着実」のもと、「地域社会の将来を託すにふさわしい、『生きる知恵』にあふれた人材の育成」を目指して教育活動に取り組んでいます。
昨年11月には丸森町議会の議員の皆様と本校2年次生徒で、「住みたい町を創るワークショップin伊具高校」と題して、第1回目となる懇談会をワークショップ形式で開催しました。テーマは「自分が住みたい町は、どんな町」として、自由に意見を出し合いました。とても良い雰囲気の中で行われ、有意義なものでした。地域の課題解決に取り組む議員の皆様と共に、生徒一人ひとりが自由に考え、意見を発表することはとても大切なことです。答えが一つではない問題に対して、積極的に考えることはこれからの社会を担う高校生にとって必要な学習です。このような貴重な経験を通して、生徒一人ひとりがキャリアを積み上げ、最終的に「進路保証100%」となることを目標に教職員一同努力しています。
本校のほとんどの生徒は、地元丸森町と隣接する角田市出身であり、将来この地域の発展を担う人材として大いに期待されています。しかし、近年の少子高齢化の問題はここ丸森町・角田市においても大きな課題です。今後も生徒数の減少が予想され、地域社会に与える影響は大きいものです。このような厳しい状況において、本校の地域に果たす役割は益々重大なものと認識しています。地域関係機関と連携を密にしながら、地域社会に貢献できる人材育成に努めて参ります。
最後に、2年後の2020年(平成32年)に本校は創立百周年を迎えます。この丸森町になくてはならない学校として、同窓生の皆様や地域の方々をはじめ、多くの皆様の御理解と御支援をお願い申し上げます。
校長 髙橋 光弘
教育目標
「21世紀の地球市民」 | 愉しみを持って自ら学習する人間 |
「自主的な人間」 | 積極的に物事に取り組む人間 |
「自律ある人間」 | 自律的に社会生活をおくる人間 |
「自己責任ある人間」 | 前向きで責任ある人生を設計する人間 |
経営方針
- 総合学科の特色を活かし、生徒一人ひとりの人間性と社会性の育成を目指して
- (1)生徒の学習意欲を喚起し、興味・関心を高める学習指導により学力向上を図る。
- (2)明確な進路意識を育成し、生徒一人ひとりの進路意識の達成を図る。
- (3)国際化・情報化に対応した能力を養い、地域社会に貢献できる人材を育成する。
- (4)諸活動をとおして、社会の一員として自覚を持った豊かな人間性を涵養する。
- (5)安全・安心な学校づくりのため、安全教育の充実と危機管理の徹底を図る。
重点目標
- 生徒一人ひとりの希望進路を100%達成するために
- (1)基本的な生活習慣を養成し、社会人としての資質・能力を身に付けさせる。
- (2)基礎学力の定着を図り、希望進路達成できる学力を身に付けさせる。
- (3)勤労観・職業観を養うキャリア教育を組織的に推進する。
- (4)学校行事・部活動・地域連携活動の活性化を推進する。
- (5)安心して学校生活が送れるよう、安全教育を推進する。
校章
![]() (デザイン)
本校元教諭 佐藤 正二氏
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昭和23年4月、学制改革により、宮城県伊具農蚕学校から宮城県伊具農蚕高等学校になったときに制定された。
本校のシンボルである稲束(農)と桑の葉(蚕)に、新制高校の「高」の字を配した。外郭の稲束の輪は協調する「和」の精神と円満な人間像を意味し、三方に展開する桑の葉は「知、情、意」を表す。中央の「高」の字は、本校教育の到達目標を示している。すなわち、教育の目標は人格の完成にあるという理念のもと、その基盤となる高い教養の涵養を目指すことを表現している。
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校訓
「穏健着実」学校の生活態度は、おだやかで、おちついて軽率でないこと。
校歌 (作詞 白鳥 省吾 作曲 古関 裕而)

1.阿武隈川は洋々と 岸に栄える丸森に 文化の光さきがけて 伊具高校の輝けば 清き窓べに鳥もなく 2.次郎太郎を望み見て 大地の幸を讃えつつ 力を協せふるさとに 朝な夕なに励み合う 若き希望の楽しさよ 3.聞けや平和の明けの鐘 新しき日は照り初めぬ いばらの道を切り拓き 伊具高校の誉もて 心凛々しくいざゆかん |
沿革
(1)名称の変遷 | ||
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大正 | 9年 4月17日 | 宮城県伊具農蚕学校創立(郡立)(この日をもって開校記念日とする) |
昭和 | 23年 4月 1日 | 宮城県伊具農蚕高等学校と改称 |
昭和 | 38年 4月 1日 | 宮城県伊具高等学校と校名変更 |
(2)制度並びに施設設備の変遷 | ||
ア.宮城県伊具農蚕学校 | ||
大正 | 9年 5月 3日 | 宮城県角田実科女学校を仮校舎として開校(修業年限2カ年) |
12年 4月 5日 | 角南9ヵ町村組合学校として丸森八雄館に移転 | |
13年 4月30日 | 丸森小学校隣に移転 | |
14年 4月 1日 | 修業年限3ヵ年に変更 | |
昭和 | 11年 9月20日 | 校旗制定 |
14年 4月 1日 | 県立移管 | |
17年 9月 1日 | 現在地に新校舎落成移転 | |
18年 2月14日 | 女子部設置、従来の課程を男子部農蚕科とする | |
20年 3月18日 | 修業年限4ヵ年に変更 | |
イ.宮城県伊具農蚕高等学校 | ||
昭和 | 22年 4月 1日 | 中学校を併置 |
23年 7月15日 | 定時制中心校、大内、大張、耕野、筆甫4分校開校 | |
24年 4月 1日 | 普通科設置 | |
25年 4月 1日 | 男子部農蚕科を農業科、女子部を農村家庭科と改称(定員130名) | |
25年12月13日 | 校歌制定 | |
26年 1月12日 | 農業科を農蚕科と改称 | |
26年 2月27日 | 創立30周年記念式典 | |
27年 3月31日 | 定時制中心校廃止 | |
28年 4月20日 | 創立30周年記念植樹。校舎南側(境界)に桜30本、根子入農場に杉39.49m³を植栽。 | |
28年11月28日 | 筆甫分校新校舎落成 | |
29年12月30日 | 2階建校舎落成 | |
30年 8月11日 | 失業対策事業(校庭、根子入農地造成) | |
31年 3月23日 | 大張、耕野分校廃止、大耕分校設置 | |
31年 7月 2日 | 大耕分校校舎落成移転 | |
32年 4月10日 | 大耕分校独立校舎竣工 | |
35年11月30日 | 体育館竣工 | |
35年12月 8日 | 創立40周年記念式 | |
36年 3月31日 | 火災により作業舎、畜舎焼失 | |
37年11月27日 | 農舎、畜舎落成式典挙行 | |
ウ.宮城県伊具高等学校 | ||
昭和 | 38年 4月 1日 | 校名変更と共に従来の農蚕科、普通科、農村家庭科が学年進行により、それぞれ農業科、商業科、生活科と学科変更 |
38年10月24日 | 筆甫分校独立校舎落成 | |
44年 6月30日 | プール(25m 7コース)及び付属舎竣工 | |
44年11月 7日 | 創立50周年記念式典挙行 | |
45年 1月26日 | 定時制筆甫分校募集停止 | |
46年12月21日 | 野球グランド、200m陸上競技場、フィールド競技場、庭球コート4面の運動場を造成竣工 | |
47年 1月26日 | 大内分校、大耕分校の募集停止、全日制農業科を1学級増設、農業科(男・女)80名、商業科(男・女)90名、生活科40名の募集定員公示 | |
47年 3月 1日 | 卒業記念樹として運動場にヒバ1,700本、ケヤキ47本、プラタナス61本、芝(テフトン)250m²を寄付される | |
47年 4月30日 | 新体育館竣工 | |
48年 3月31日 | 定時制筆甫分校閉校 | |
50年 3月 2日 | 定時制大内分校閉校 | |
50年 3月 9日 | 定時制大耕分校閉校 | |
51年 4月 1日 | 校木を「桑の木」に制定 | |
51年 6月30日 | 新校舎建築竣工 | |
52年 1月25日 | 新校舎落成記念式典挙行 | |
55年 1月24日 | 創立60周年・柔剣道場落成記念式典挙行 | |
58年 3月19日 | 第二体育館竣工 | |
58年 6月15日 | 第二体育館建設記念事業として ・校訓、校歌碑建立 ・新体育館用ピアノ、演台、緞帳購入 ・新体育館前、記念造園ならびに弓道場前庭造園 ・校地内記念植樹(イチョウ10本、モクレン10本) |
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58年 7月21日 | 弓道場竣工 | |
平成 | 元年10月 1日 | コンピュータ導入(FACOM・M・730/4A システム一式 FMR-50HX 35台) |
2年11月14日 | 創立70周年記念式典・祝賀会挙行並びに70周年記念誌・同窓会名簿を発行 | |
3年 1月24日 | 創立70周年記念雁歌会館落成式典挙行 | |
3年 9月19日 | 雁歌会館内に学校食堂開設 | |
4年 4月 1日 | 農業科、生活科をそれぞれ産業技術科(定員80名)、 生活技術科(定員40名)に学科転換 |
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5年 4月16日 | 総合実習棟新築竣工 | |
5年 6月26日 | 総合実習棟落成記念式典挙行 | |
5年12月20日 | 総合実習棟にCAD・CAM、マシニングセンタ等導入 | |
6年10月 1日 | 商業科、コンピュータ更新 | |
7年 3月20日 | 総合実習棟にNC旋盤等導入 | |
9年 9月30日 | 交通安全標語看板、屋上、校門、早川商店前、裏門の4ヵ所に設置 | |
10年 9月 2日 | 火災により、農舎、畜舎焼失 | |
11年 4月 1日 | 総合学科に改編して生徒募集(一学年定員160名) | |
11年10月 1日 | 商業科コンピュータ更新 | |
12年 1月15日 | 80周年記念事業として、クラブハウス、渡り廊下建設 | |
12年 2月21日 | 産業技術科コンピュータ更新 | |
12年11月17日 | 創立80周年記念式典・祝賀会挙行ならびに同窓会名簿発行 | |
12年12月15日 | 西校舎大規模改修工事竣工 | |
13年 3月15日 | 第1実習棟、第2実習棟新築工事竣工 | |
14年 2月15日 | 東校舎大規模改修工事竣工 | |
15年 4月 1日 | 機械警備に移行 | |
16年10月 1日 | 情報系列コンピュータ更新 | |
17年 3月31日 | マシニングセンタ制御用コンピュータ更新 | |
19年 2月15日 | 第二体育館対規模改造工事施工 | |
19年11月20日 | 農場石垣改修工事施工 | |
20年 2月29日 | CADシステム更新 | |
21年10月 1日 | 情報系列コンピュータ更新 | |
22年11月11日 | 創立90周年記念式典・記念誌発行・祝賀会挙行 | |
23年 3月24日 | 正門門扉等改修工事竣工 | |
26年 3月20日 | CADシステム更新 | |
26年10月 1日 | 情報系列コンピュータ更新 | |
26年10月31日 | 管理室エアコン設置工事 | |
-伊具高校の永遠の発展- |
平成29年度 教育課程表
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